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クート師説教集

聖書の分割

(2007-01-24)

章・節・文章の分割

第1課

聖書における課目、研究は多種多様である。第1コリント12章に明確に述べられている
霊の賜物についても同様である。
肢体は多い(12節)。からだのすべての肢体は多い。
賜物は種々ある(4節)。務めは種々ある(5節)。
働きは種々ある。(6節)。
聖書研究も種々ある。

種々の聖書研究は、それが伝道者か牧師がレイマンがなんであろうと皆、神の働き人のためである。
しばしば真の言葉、文章、章、聖書の各所の重文にして完全なる目的、
および贖いにおける神のプログラムを得るために説教する。多くある聖書研究からいくつかの方法を次に示そう。

(1)霊的・・・・即ち新旧約聖書中の言葉や物語に含まれている隠れた秘密の意味、原理などを悟る。

(2)歴史的・・・即ち聖書歴史、あらゆる状態にある罪人や聖徒達、男や女達の中に神の住み給う記録。

(3)代表的に・・新約に含まれている霊的真理を表している旧約における象徴。

預言すれば、原理、根本原理、(第1コリント10:28および11節には、これらのことと記されている)。

(4)概括的に・・救いに関係した特別の題目、即ち悔い改め、義とせられることなど。

(5)預言的に・・教会に対してユダヤ人に対して、この世界に対しての予告など。

(6)時代的に・・各時代における神の異なるお働き、律法時代、恵みの時代、教会時代など。

(7)分割的に・・各所を章によって分割、章を各部に分割、節を更に分割。また文章を分析、言葉も各部に分割。

(8)伝記的に・・悪しき人々の生活、良い人々の生活を伝記的に。

(9)批判的に・・正しい批判の尺度を持って聖書に接すること。
誤りの無いように見える理由を発見してみること
(聖書には誤謬はないが時々あるように見える。しかし、それはすべての問題の答えである。)

(10)敬虔的に・・即ち神に対する我らの愛と霊的生活、その他多くの方法において)

第2課分割

これらの学科は如何にして聖書を分割して研究するかを知るために、学生および牧師を助けるための準備である。
斯かる研究のための準備私は全聖書の「章と節の分割」は聖書研究の最も重要な方法の一つであると考える。
このために多くの時間が必要である。
時としては夜半まで研究のために時間が必要である。

そのために必要な条件

(a)分割しようと思う、章、節をよく読むこと。その意味は、その章、節を10回、20回とできるだけ多く読む。
多く読むといっても棒読みは良くない。精読、熟読することである。
何度も読むうちに、今まで発見することのできなかった真理をその中から悟ることができるようになる事である。
絶えず繰り返すことは真に学ぶるの秘訣である。

米国には「コカコーラ」という一般向け飲料水がある。この会社は、これを広告するために年間に100万ドルほど使用する。
この広告は簡単に「コカコーラ」という言葉を繰り返すだけである。ただ名前を繰り返し、
繰り返し広告することにより多くの人がこれを飲む。

(b)また祈りを持って読むことが必要である。まず声を出して数回読む。
次に、その内容を明らかに示してくださるよう神に求めなさい。次に何回も落ち着いて読みなさい。
聖霊の導きによって十分な深い意味が啓示されるように読みなさい。

(c)殊に示された節を書きなさい。もし暗記できれば更に良いことである。

(d)聖書の事実、約束、警告などは混同してはならないが、それは御言葉の中に互いに連絡している。

(e)幾度も読んで後、各々の言葉、名詞、動詞を覚えよ。何度も心に思い浮かべ、書き留めなさい。

(f)得に顕著な言葉、名詞、動詞が互いに持つ関係について祈りを持って考えなさい。
この方法によって、あなたはその章、節に隠されている神のご計画について悟り始めるでしょう。
その時、何かを発見したという喜びに心が満たされる。
これはあなたの宝となり、教え、説教、勧めの題材を提供することである。
先に第1課において次の如く10点に分けて聖書研究の一つの方法を示した。

(1)霊的
(2)歴史的
(3)代表的
(4)概括的
(5)予言的
(6)時代的
(7)分割的
(8)伝記的
(9)批判的
(10)敬虔的

であって、聖書研究の重要な方法の一つとして分割についても示した。
即ち章、節、文章、語句さえも、これを分割して研究する時は、一般の教育、人間の心によって得ることのできない、
その節の深い意味を悟らせられる。
聖書の著者は聖霊であることを常に憶えねばならない。
神は祈り深く御言葉を研究するよう要求されるが、聖霊の啓示の御業がなければ、
霊の完全にして十分な知識を受けようとしても、人間の知識や理解によっては不可能である。

この課において簡単な聖書の説明をするように問題を出します。
詩編第1編を例に取りましょう。この研究に入る前に、もう一度、皆様に言います。
何度も何度も全体を通してよく読みなさい。第2課の分割に述べた如く、重要な句を書いて次の如き質問を自身に向かってしなさい。
あるいは「聖霊は、この篇にある或るものと或るものとを比較させる」
あるいは「この節にある2つのものについて対照させる」。
それは熱いものと冷たいもの、男と女、子供と大人という風に対照することができるという意味である。
次の私の分割を見る前に以上の事をしなさい。

1篇は次の如く6,7つに分割することができる。

(1)真の信者の消極的性質・・・1節

a.悪しき者のはかりごとに歩まず
b.罪人の道に立たず
c.あざけるものの座に座らぬ

(2)真の信者の積極的性質・・・2節

a.主の掟を喜ぶ
b.昼も夜も主の掟を喜ぶ

(3)真の信者の図解

a.流れのほとりに植えられた木のよう
x.「1本の植木」を憶えよ(1本の植えられた木)
y.どこに?流れのほとりに
b.時が来ると実を結ぶ
x.御霊の実。ガラテヤ5:22
y.すべてに時がある。
c.葉もまたしぼまない。
d.そのなすところは皆栄える。

(4)悪しき者の図解(4?5節)
a.そうでない(すなわち神を信じるものに対して言われたことの全てを否定する)
b.風の吹き去る籾殻のよう。(注:風の吹き去る籾殻と、流れのほとりに植えられた木を比較せよ)
c.さばきに耐えない。

ローマ5:2、14:4
第1コリント2:5、16:13
ガラテヤ4:20、5:1
エペソ6:13、ピリピ1:27、第1テサロニケ3:8
以上の引照と比較せよ。
(5)最後の結果
a.正しい者の道を知られる。
b.悪しき者の道は滅びる。

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